ヘッダ・ガーブレル －ヘッダとテーア二人の女ー

劇団俳優座５F稽古場(六本木)

イプセン作

男性だけではなく、女性をも支配してしまう、魔性の女性ヘッダを田野聖子さんが、見事に演じられていました。誰をも虜にしてしまうオーラ、凄みというのが、セリフと立ち姿だけで表現する演技力にただただ息を呑むばかり。本当に素晴らしかったです。

セリフは含みのあるものが多く、それを深読みしながら観劇するのも面白く、謎が多いヘッダの素性が次々に明らかになる展開に引き込まれました。人を思い通りすることで快楽を得る、狂気じみたヘッダの一面を、薪をくべるときの表情で感じ取り、身震いする程でした。

聖子さんほか、ヘッダの夫、人の良いテスマンを加藤剛さんの息子さんである加藤頼さんが演じられていました。笑顔一つで、テスマンの人柄が出ているようでした。

騎馬警官のイレーン役をご縁にずっと応援させていただいた聖子さんに、今日遂にお目にかかることができました。騎馬警官が終了して１０年ぐらい経つのに、覚えてくださって感動～。（感涙）

家に帰って、家族に「今日聖子さんの舞台を見たよー。とても綺麗で、演技もすごくて～」と興奮してしゃべりまくってしまった。聖子さん、色々凄い方ですが、努力も本当にされているんだろうな～と刺激もいただいた舞台でした。

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